官能の世界に浸からせてくれる22歳も年下の彼

彼から連絡があった。
これから会いたいと。
彼は大学生。
いつも平日の昼間に連絡がある。
私には主人がいるから。

彼は、いつも私のことを「可愛い」とか「セクシー」とか言ってくれる。
街中の人通りのある道の片隅で私を抱き寄せて路チューしてくる。
恥ずかしいけど、嬉しい。
主人からは、決して言ってもらえない言葉。
人前でのチューなんて絶対にしてくれない。

彼は19歳。
22歳も年下の大学生のわがままな呼び出しに、少し非難めいたことを言いつつも断れない私。
主人に内緒で他の人に会いに行く。
彼の性欲のために、そして私の性欲のために。

彼と会うときはスカートでないといけない。
そして上下とも下着は着けてはいけない。
彼がすぐに触れるように。
人が居なければ、歩きながらスカートの下から手を入れてくることもある。
スカートが捲れ、見えそうになる。
人気がないとはいえ、恥ずかしくて拒否するが、止めてくれない。
私が本気で拒否しないと思ってるから。
そして、スカートの中の彼の指が濡れるから。

いつも彼に連れて行かれるのは、海とか山とか廃屋や立体駐車場の階段など、ほとんど人が訪れることがないような、どうすればこんなところを見つけられるのか不思議に思う場所ばかり。
到着すると、彼はレジャーシートを広げだした。
私は不安な思いで周囲をキョロキョロと見回す。
レジャーシートを広げ終わると、その上に私を立たせ、自分は少し下がって、いつもの言葉を言う。

「脱いで」

抵抗を覚えながらも逆らえず、彼に背中を向け、1枚ずつおずおずと着ているものを脱いで裸になる。

「こっち向いて」

彼の言葉に前を隠しながら振り向く。

「手、おろして」

ゆっくり手をおろすと・・・。

「回って」

私は、その場でゆっくりと回る。
一周して上目遣いに彼を見る。

「綺麗だよ」

彼はいつもそう言ってくれる。
それを聞いて緊張が解け、笑顔になってしまう。
22歳も年下の男性の言い成りなっていることに恥ずかしさと腹立たしさも覚えながらも、いつ否定されるかという不安もある。

「綺麗だよ」の一言で、今日も私の裸を22歳も年下の彼が認めてくれたことが、恥ずかしいけど嬉しい。

レジャーシートの上に毛布を広げ、あぐらをかいて座る彼。
横に座るとグイと引き寄せ、ギュッと抱き締めてくれる。
若い性欲かも知れないけど、強く必要とされていることは女として嬉しい。
長いキスの間に彼の手が私の体を弄る。

主人との営みの時は、感じ始めるまでしばらく時間がかかる。
主人の愛撫は嫌いではないし、私が感じ始めるまで時間をかけてくれるし、不満はなかった。
年下の彼に出会うまでは。

彼に出会って、下着を着けずにスカートで外出したり、今日の駐車場の階段のように、彼に言われるまま今まで想像もしなかったシチュエーションで裸にされたりすることに、どこか魅かれてしまうようになった。
誰かに裸や行為を見せたいわけではない。
むしろ絶対に見せたくない。
世の中には裸や行為を人に見られることに快感を覚える人がいると話には聞いているが、私は受け入れられない。
それはこれからも変わらないと思う。

彼と出会い、屋外というありえないと思っていたシチュエーションで、言われるままに人知れずに行なう秘め事が私は好きなんだと気付かされた。
40歳を過ぎ、正直主人との営みの回数も減ってきている。
時には、寂しくて1人で家でオナニーすることもある。
でもイク前に覚めてしまって、余計に切ない思いをすることのほうが多い。

年下の彼からの連絡がしばらくないときは、某所の広い駐車場の片隅に車を停めてシートの陰で裸になり、主人ではなく年下の彼を思いながらオナニーをするようになってしまった。
今までの人生の中で、彼ほど性的に相性の良い人はいなかった。
昔から強めの口調でエッチなことをさせられることは嫌いではなかったけど、一度許すとどんどんエスカレートしていき、それが嫌で別れたこともあった。
でも彼は、人前で裸にさせるようなこともなく、2人だけの世界を作ってくれる。
程良いS感で私のMの部分を刺激してくれる。

主人と別れるつもりはない。
年下の彼もそれを理解してくれている。
いずれ彼は私の元から去っていくだろうけど、その日までは官能に浸りたい。