ローターで女の悦びを知りました

交差点で右折しようとして、直進してくる車と衝突してしまった。
夫に電話をしたけど通じない、いつもの車の担当者に携帯から電話をした。

「もしもし、事故なんです、場所は◯◯通りの□□交差点です」

「はい、すぐに行きます」

パトカーが来るよりも、担当Sさんが先に来てくれた。
状況を説明すると、「大丈夫ですか、お身体の方は?」と私のことを心配してくれた。
結局、双方の車とも前輪の車軸が折れて全損。
相手の方にも負傷はなく、物損事故となった。
Sさんが手配したレッカーで破損した車も片付けられた。

「ご自宅まで送ります。あとはすべて僕が対応しますので」

「今日はごめんなさいね」

それからしばらくしてSさんから電話があった。

「一度相手の方に、お詫びというか挨拶に行ってもらえますか?」

「主人と一緒の方がいいですか?」

しかし主人は、「仕事で忙しいから、自分のことは自分で始末しろ」と冷たい返事。

そのことを伝えるとSさんは、女性1人だけというのはどうかと心配してくれた。
結局、Sさんの営業車で相手の家に行くことになった。
相手の方も機嫌よく話してくれて、すぐに帰ることができた。
帰りもSさんの車で送ってもらうことになった。

「Sさんに何かお礼がしたいんだけど」

「いえ、仕事ですから気にしないでください」

その時、どうかしていたのか、私は運転中のSさんの股間に触れていた。
それは少し大きくなって存在感を示し始めた。

「奥さん、いけませんよ、そんなこと」

「私にお礼をさせて?」

車がホテル街に近づいたあたりで、Sさんにもその意味がわかったようだった。
Sさんは素早くハンドルを切って、ホテルの駐車場に車を入れた。
私の誘いを即座に断らなかったあたり、Sさんも期待していたのかもしれない。

部屋に入り、念入りにシャワーで体を洗ってSさんと交代し、ドキドキしながらベッドで待った。
やがてSさんが腰にタオルを巻いて私の横に座った。

「奥さん、僕の好きなようにしてもいいですか?」

彼はそう言うと、キスをしてきた。
唇をこじ開けるように舌を差し込まれた時、私も彼の背中に手をまわしていた。
私はピンクのキャミソールとショーツだけ、Sさんは裸になって私の胸を揉みながら唇を首筋に這わせる。
それからキャミソールをずらすと、私の上半身にキスの雨を降らせてきた。
手際よくパンティを脱がされた時には、自分でも濡れているのがわかり、思わず足を閉じてしまった。
Sさんは私の足を広げるといきなりアソコを音を立てて舐め始めた。

「あっ!」

思わず彼の頭を足で挟んでしまったけど、彼は構わず、もっと大きな音を立ててピチャピチャと私のアソコを舐めた。
快感の波が一気に襲ってきた。
夫にしてもらうよりも丁寧な愛撫に、私はすっかり夢中だった。
ラブホテルというのもあって、Sさんの執拗な舌技に、私はいつもより大きな声をあげて悶えていた。
Sさんは私のアソコだけでなくアヌスまで含めた全身を舐めまくる。

もうほとんどイキそうになったとき、Sさんは何かを取り出した。
それはピンクローターだった。
私がシャワーをしている間にホテルのサービスで取り寄せたみたい。
私は今までバイブなどの道具を使ったことがなかったので少し抵抗があった。
しかしSさんがローターをクリトリスにあてがった途端、それどころではなくなった。

「ああっ、こんなの初めてっ!」

クリトリスに振動が伝わってくると、私はまるで雷にでも打たれたかのように全身が痺れた。
これまでにあげたことのないような声をあげ、かつて経験したことのない快感に身を震わせた。

「アアッ、すごくいい」

いつの間にかSさんはローターをクリトリスに当てたまま挿入してきた。
これ以上の声もあげることができないくらい私は感じてしまい、「ふ~んっ!」と鼻から抜けるような声をあげていた。
Sさんはさらに激しく腰を動かしてきた。
もう本当に気が狂ってしまうんじゃないかと思うくらい感じて、自分でもわけのわからない叫び声をあげていた。
Sさんの腰の動きがさらに速まった時、私は突然、波にさらわれたような気分になった。

「いい、アアッ、いい、Sさん」

「奥さん、僕もすごくいいです」

「嬉しい。中でイッてね、お願いよ、抜かないで」

「ほんとにいいんですか?中出ししても」

「いいの、このまま、アアッ、いいっ!」

「奥さん、もうイキそうです」

「イ、イクッ・・・アッ、イク!」

ほとんど声にならないような声をあげて、私は絶頂に達した。
Sさんが射精した後も私はしばらく動くことができなかった。
ローターが、あれほどの刺激と快感を与えてくれるとは想像もしていなかった。
この年になって初めて、私は女の悦びを知った。

事故処理後、新車が届いたときも、試運転ということでSさんとホテルでセックスをした。
ローターでイク感覚を掴んだ私は、最近ではローター無しでも絶頂を感じるようになった。
私が激しく反応するようになったことに夫も興奮したのか、最近は週に1回はセックスするようになった。
不倫のおかげで夫婦仲がさらによくなったような気がする。